毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。
朝の目覚めに、昼食後のブレイクタイムに、集中したいときに。コーヒーは、世界中の人々から愛飲されている飲み物です。それだけに、ビジネスとしてもたくさんの国や事業者が関わっています。また、コーヒー生産国のほとんどは、開発途上国といわれる国々です。市場への販売手段を持たない国や小規模農家の多くが十分な利益を得られないという課題があります。今回取り上げた記事によると、世界有数のコーヒーの原産地であるエチオピアで、焙煎(ばいせん)などで価値を高めて輸出しようとする動きが広がっているそうです。
エチオピア コーヒー原産地の覚醒、高値で輸出狙う
日本経済新聞 2021年10月25日 0:00
<記事のポイント>
・エチオピアは世界5位のコーヒー生産国(2019~2020年度の生産量は約46万トン)だが、輸出額は8億2114万ドル(約940億円)にとどまる。
・1ポンドのコーヒー豆から店頭で15杯のコーヒーを抽出すると、最終的な飲み物としての売上高は合計42ドル。生豆の価格の13倍になり、コーヒーの価値は大半が最終段階の飲食店に近いところでうまれている(スペシャルティコーヒー協会(SCA)の試算)
・人口1.1億人のエチオピアはアフリカのコーヒー生産国には珍しく、生産量の半分が内需に回る一大消費国でもある。
・エチオピアの新興コーヒー加工業、ハデロコーヒーは輸出実績のある米国に加え、代理店をみつけてアジアや欧州に販路を広げる狙い。
・エチオピアのコーヒー産業の行方は、1次産品になお頼るアフリカ諸国の試金石になる。
yaunnでも販売しているエチオピアのコーヒー。まろやかな酸味とさわやかな果実味が特徴的で大好きです。
yaunn 珈琲 001「青空/白/森」 Roasted by 軽井沢コーヒーカンパニー
記事によると、今まで生豆をそのまま輸出していたものを、自国で焙煎し価値を高めて輸出しようとする動きがあるようです。付加価値を付けて販売することは、エチオピアのコーヒー農家にとって重要なことだと思いますが、コーヒーは焙煎方法やブレンドなど、消費者に最も近い小売りが行うことが多く、果たして消費者の好みに合う焙煎ができるのか、気になりますね。
そうですね。商品としてのコーヒーは、できるだけ高く売りたいと考えるのが道理ですよね。ですが、嗜好品としてのコーヒーは、より美味しくあってほしいもの。日本ではコーヒーの栽培は難しいので、良質な生豆が輸入しやすい方が、一消費者としては嬉しい気もします。一方で、フェアトレードの視点で考えると、生産国であるエチオピアに利益が出る仕組みであってほしいという思いもあります。
セブンイレブンやマクドナルドで100円のコーヒーが発売された時は、手軽に飲めていいかも!と思いましたが、本来はそんなに安いのがおかしいと思うべきですね。エチオピアが今後、コーヒーにどのような付加価値を付けてくるのか、一消費者として楽しみです。
記事によると、エチオピアはアフリカのコーヒー生産国には珍しく、生産量の半分が内需に回る一大消費国でもあり、時間をかけてコーヒーを淹れ客人をもてなす日本の茶道のような儀式「コーヒーセレモニー」の伝統が息づいているとのこと。エチオピアでコーヒーがどんな風に楽しまれているのか、気になります。そのストーリーと共に、エチオピアで焙煎されたコーヒーを飲んでみたいですね。そう考えると、コーヒーの楽しみ方の選択肢が増えた、と捉えることもできる気がしてきました。
コーヒーを通して、エチオピアの人々を知るいい機会だと思います。今後の動きに注目したいです。
記事を読んで、皆さんはどう感じましたか?
「エチオピアのコーヒーって、どんな味なんだろう」、「コーヒーの利益って、複雑な仕組みになっているんだな」など、いろんな思いが湧いてきたかもしれません。
ぜひ、家族や友人など、身近な人との会話の中でこの話題に関する素朴な疑問や思いを共有してみてください。そこから、なにか発見や新たな気持ちが生まれるかもしれません。
「使う」「食べる」など、日常生活を通して考える力を養い、自ら思考し、判断する人を増やしたい。
yaunnは、身近な生活を通してものごとに興味をもち、自分の視点を養うこと。 それが、さまざまな問題を解決する一歩目になると考えています。
すべての人が自ら思考し、判断する力をもつ。
それによって、世の中はより良い方向へ変わると信じています。
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