毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。
店頭で、着なくなった服を回収してくれるアパレルブランドを見かけるようになりました。ファストファッションの世界的な流行によって、トレンドのファッションを低価格で楽しめるようになりましたが、同時に、買ってもほぼ着ないものが増えたり、買い替えのサイクルが早くなったと感じている人も多いのではないでしょうか。いま、アパレル業界の大量生産大量消費が、環境の視点から社会問題となっています。その中で、アパレル各社も様々な環境対応をはじめているようです。
<記事のポイント>
・H&Mジャパンは、不良品となった廃棄衣料を細断し結合材を加えて固めた資材「PANECO(パネコ)」を製造。30年までに全ての素材を環境負荷の低いものに切り替える方針を掲げ、店舗づくりにも配慮
・ストライプインターナショナルは、洗濯表示などの副資材にペットボトルや古着などからできたリサイクルポリエステル糸を利用。年間約2000万枚に及ぶ、全ての商品の副資材をサステナブルな素材に切り替える
・アダストリアはアパレル商品の約20%でサステナブルな素材を使用。オーガニックコットンや再生ポリエステルなどの使用を増やし、30年までにサステナブルな素材の割合を50%に引き上げる方針。展開する商品のおよそ半分で自社開発素材を使っている
<記事のポイント>
・インスタレーション「A_BOX Shibuya+Harajuku」では、岡山のデニムを中心としたハギレや残布、古着を再利用したアップサイクルボードを全面に使用
・ミノムシをモチーフにしたボックス型のオブジェ(=A_BOX)はテーブルやベンチとしても機能
・期間中、ドレスコードとなる「グリーンを取り入れたファッション」で来場した市民にはオリジナルステッカーを配布
アパレル各社がサステナブルな取り組みを始めていますね。H&Mが商品の素材を環境負荷が低いものに切り替えるということですが、具体的にどのような素材になるのか興味があります。廃棄衣料から棚のような什器を作ったりするのは、パフォーマンスの意味合いもありそうですね。 アパレルだけではありませんが、モノを売った後、私たち消費者からすると購入した後にどうすべきかは引き続き課題ですね。
先日、H&MのECで購入したら、こんな包装で届きました。簡易包装かつ、シール部分の「ケア&リペアして大切に着た後は、リサイクル。」というメッセージがスッと心に届いて、好感を持ちました。 こんなふうに、事業者側から消費者に向けて、自然な形で環境配慮を促すのはとても良いやり方だと思っています。作る側だけでなく、使う側の意識変容もかなり重要だと思うので。
大量生産のイメージが強いH&Mですが、サステナブルな方向性を示さないと生き残れない時代になりましたね。 大量生産と環境保全は両立するか?H&Mが目指す100%サステイナブル実現への施策 こちらの記事によると、 ファストファッションブランドと認識されながらもサステイナブルファッションを追求する意義を「服をたくさん作るからといって、私たちが地球から資源を過度に採取して良いという訳ではない。たくさん作るからこそ、地球や人に対して良いことを行なっていく。社会的な面で言うと例えば、バングラディシュでは賃金や女性の地位の向上などポジティブな変化を生み出している。一方で環境面でいうとまだできていないことが多い。素材を何度も使用できるようになれば、生産から消費までの矢印を一方通行ではなく、循環させていくことが可能になり私たちが提唱しているファッション産業の新たなバリューチェーン『Close the loop』のアイデアを実現することができる」と説明。 とあります。 大量生産との両立はそう簡単ではなさそうです。 kaigeさんの画像にあるような簡易包装は共感できますね。 ECでも実店舗での購入でも、過剰包装がゴミを増やすことはもはや周知の事実ですし、減らしていってほしいですね。
Tomomiさんの言う通り、大量生産とサスティナブルの両立は、矛盾をはらんでいる部分があるので難しいですよね……。 参考記事で取り上げたもうひとつの記事には、渋谷ファッションウイーク(SFW)で、アップサイクルの素材で作られたアート作品が街を彩ったことなどが伝えられていました。「アート」や「まちづくり」の文脈でも、サスティナブルなコンセプトのものを見かけるようになりましたよね。 最近の節電要請や、プラスチック新法によるゴミ出しルールの変更など、環境配慮には「我慢」や「努力」が付きもののように感じる部分もありますが、アート作品を通じてアップサイクルなどに触れると、ポジティブに受け止められる気がしていいですね。
環境に配慮することがクールである、という意識を持った若い人が周りに多いのですが、 企業のブランディングの影響が多分にありそうですね。 いずれにしても、大量生産大量消費の時代は終わり、新しい考え方の上に生産者と消費者が繋がる世の中になってきている気がします。
記事を読んで、皆さんはどう感じましたか?
ぜひ、家族や友人など、身近な人との会話の中でこの話題に関する素朴な疑問や思いを共有してみてください。そこから、なにか発見や新たな気持ちが生まれるかもしれません。
「使う」「食べる」など、日常生活を通して考える力を養い、自ら思考し、判断する人を増やしたい。
yaunnは、身近な生活を通してものごとに興味をもち、自分の視点を養うこと。 それが、さまざまな問題を解決する一歩目になると考えています。
すべての人が自ら思考し、判断する力をもつ。
それによって、世の中はより良い方向へ変わると信じています。
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