毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。
一枚のシャツができるまでにどんなプロセスがあるか、知っていますか。まずは生地やボタンなど、素材をつくることからはじまります。そして、シャツ自体のデザインが生まれ、パターン(型紙)をつくり、縫製、仕上げプレスなど、たった一枚のシャツにも、こんなにたくさんのプロセスがあるのです。
yaunnのシャツをデザインした岡村成美さんが服をデザインする時は、まず、人が着ている姿をイメージをすることから始めるそうです。イメージをもとに、「襟はこんな風に」、「袖口はこんな状態に」と、ひとつひとつのパーツを組み立てていきます。
デザイン画ができると、次はパターンづくりです。パターンを考える時も、中心にあるのは、人が着た時のイメージ。身頃や衿、袖など、パーツごとに岡村さん自身の身体に合わせながら、実際に動いてみる。これを何度も繰り返しながら、イメージに近づける作業を行っているそうです。
岡村さんの場合、デザインをするのは、デザイン画を起こしている時だけではありません。ある時は動物のフォルムや質感から。ある時は建築物の曲線美から。普段の暮らしの中からインスピレーションを得て、デザインが生まれるのだそう。
お店に並ぶ服の中から、ピンとくる一枚を手に取る。羽織ってみると、しっくり馴染む。こんな風に、好きな服と出会ったとき、その服がどんな風に生まれたのか、そのプロセスを思いを馳せてみてください。そこにはきっと、ものを作る人の哲学が感じられるはずです。
「時代に流されない」。「自分のモノサシをもつ」。「リラックスする」。
yaunnは、そんなコンセプトから作られました。
AW(秋冬)・SS(春夏)というファッション業界の時間の流れや、メンズ・レディースといった性別の枠とは異なる軸で、ものづくりをしています。
そして、素材や縫製、デザインなど、服づくりの多くの工程をみんなに知ってもらい、自分にあったものを選んでもらいたいと考えています。
「服に対して既成概念を持ってほしくない」。「自由に着てほしい」。
デザイナーの岡村さんは、既成概念の枠を外すことを大切にしているそうです。
一般的なシャツには「体にフィットするサイズを選び、ジャケットの中に着るもの」という概念があります。
yaunnのシャツは、そんな既成概念をすべて取り払いました。
男性も女性も着られるユニセックスなデザインかつ、フリーサイズ。
すべての人が着たいように着ることで、それぞれの個性を引き出すデザインを展開しています。
デザインはもちろん、素材や縫製も、すべてyaunnの視点で選んだもの。
一つひとつの商品の素材や縫製について、消費者のみなさんが自分のモノサシで選べるよう、きちんと情報を提供していきます。
普段、見た目や価格で服を選ぶことが多いかもしれませんが、ときにはもっと多くの工程や、そこに込められた想いにこだわって選んでみませんか。
そうやって選んだyaunnのシャツに袖を通すと、「個性とは何なのか」という問いに、おのずと向き合うことになるでしょう。
そして、「性別」や「シャツ」といった既成概念の枠を外れるとき、きっと、新しいあなたに出会うことができるはずです。
毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。