毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。
「信楽焼」「九谷焼」など、器には、産地の名前がついたものが数多くありますよね。その土地でつくられた器には、それぞれに、特徴や技法の違い、歴史があります。
たぬきの置物で有名な岐阜の信楽(しがらき)焼。千利休も愛用したほどの、長い歴史をもちます。信楽の土特有の、焦げたような赤い色が特徴で、日本人特有の「わびさび」の感覚をよく現した器だといえるでしょう。
長崎の波佐見(はさみ)焼は透明感のある白地に、藍色の「呉須」という顔料で描かれた絵付けが特徴的です。北欧風のシンプルなデザインが、和食も洋食も楽しみたい現代人の食卓にはぴったりです。
一方、金沢の九谷(くたに)焼は、緑・黄・紫・紺青・赤の五色を使った絵柄がとにかくゴージャス。普段使いには少し難しいかも?と思われるかもしれませんが、最近では現代風の使いやすいデザインも増えています。
器は、人々の美意識や暮らしに合わせ、変化し続けてきました。古くからの技法や特徴を引き継ぎながら、今もなお、日々新しい作品が生まれています。産地ならではの「らしさ」を知って、器選びをさらに楽しんでくださいね。
「この器が好き」という愛着を持ってもらうために。
yaunnでは、みなさんに製造過程を知ってもらうことを大切にしています。
本来、身の回りで使う製品のことをきちんと知っているのは、当たり前のこと。
大量生産・大量消費の時代を超えて、yaunnは、製造工程をきちんと伝えるブランドでありたいと思っています。
陶芸作家の岡崎慧佑さんは、以前はオンラインでの販売を行なっていませんでした。
「作家である自分のことや製造の手間や苦労といった裏側を、あまり見せたくないと思ってきました。 ですが、yaunnとのコラボレーションをきっかけに、今後はインターネットを通して知ってもらうことも必要だと思うようになりました」と語る岡崎さん。
yaunnのカップ&ソーサーは、岡崎さんの作風を生かした模様から生まれました。
普段、黒地に赤や青の顔料を合わせることが多いそうですが、yaunnのブランドイメージである空と雲にインスピレーションを得て、青と白をベースにしたデザインが生まれたそうです。
空と雲のニュアンスを表現するために、4回もの焼く工程を経てつくられます。
「機械ではなく手で作っているので、いびつさがあります。 製造工程を伝えることで、一つひとつ違った顔を持つ器の良さを感じてもらえたら」という岡崎さん。
製造工程や作家の思いを知ってもらうことと、器が日常生活に溶け込むこと。
yaunnは、その両方を実現するものづくりを目指しています。
毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。