毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。
「重なりあう雲=八雲」をその名の由来にもつ「yaunn/ヤウーン」と、軽井沢コーヒーカンパニーの板倉さんがコラボレーションし、オリジナルコーヒー「yaunn珈琲 Roasted by軽井沢コーヒーカンパニー」が生まれました。果実味と酸味がさわやかな浅煎りの「001 青空/白/森」と、アーシーで重厚な深煎りの「002 大地/森/雨」の2種類です。
軽井沢の森からインスピレーションを得て、豆選びやブレンドなど完成までこだわり抜いた板倉さん。今回は焙煎に込められたストーリーをお届けします。
軽井沢コーヒーカンパニー 板倉和之
板倉さんが手がけたyaunnオリジナルコーヒーは、陶芸作家 岡崎慧佑さんによるyaunnオリジナルの「空と雲のカップ&ソーサー」との出会いをきっかけに生まれました。現在、2種類の商品があり、「001」は森の木々の合間から見えるような、青空を表現したコーヒー。そして、「002」は森の大地を思せるコーヒー。板倉さんは手間を惜しまず、丁寧にこの2つの世界観を作り上げました。
焙煎機は、熱風式を使用しているとのこと。
「豆に直接火を当てて炒る直火式や炭焼き焙煎など、焙煎方法は4種類ありますが、僕は熱風式と決めています。風で焙煎することで、豆一つひとつの個性を引き出しながら、すっきりとした味わいに仕上がるんです。」
「森」、「青空」、「白」。
こんなキーワードから「001」は生まれています。
この3つのキーワードは、軽井沢の森の中から見上げた空の明るさ、爽やかさを表現しています。軽井沢に住む板倉氏だからこそ、森の中で飲むコーヒーの美味しさを伝えたいと考えたそうです。
「『001』は中浅煎りをすることですっきりとした酸味を追求しました。100g程度の少量の豆を160℃の熱風から始めて、最高250℃まで温度を上げながらローストしていきます。豆の水分を飛ばしながら、芯の中から焙煎していくイメージです。中浅煎りは短い時間で焙煎するため簡単ではないのですが、目指す焙煎を実現できるんです。」
焙煎前後に行う、割れた豆や色が薄い豆などを取りのぞくピッキングもこだわっています。
「1粒1粒、見逃さないように気を付けています。実はこのピッキングで捨てる豆は案外多いので、多めの量を焙煎しています。もちろん手間はかかります。でも、おいしいコーヒーを作るためには外せない大事な工程なので、根気強くやるようにしているんです。」
板倉さんが今の焙煎器に出合ったのは2016年。コーヒー作りのプロと、「軽井沢でオリジナルのコーヒーを作ったらおもしろそうだね」と話が盛り上がった時に、その焙煎器を知りました。「これならできそうだ」と、それまで思い描いていた理想がより現実なものになったそうです。
同じ年に、旧軽井沢で自家焙煎コーヒー豆専門店をオープン。豆と焙煎をお客さんの好みに合わせてカスタマイズすることで、今では地元の人から観光客まで多くの人に愛されています。
「お客さんの目の前で焙煎することをコンセプトにしています。お店を育てていく中で、お客さんと一緒に楽しみたいという気持ちが大きくなったんです。コーヒーを出すだけではなく、楽しみや感動を味わってもらうこともこのお店の大切な役割だと考えています。」
今、コーヒーを飲む人だけでなく、気に入った豆を買ったり、焙煎を通して自分の好みに気が付く人も増えています。そんな中で、焙煎のプロである板倉さんが豆からおいしさを表現する過程を間近で見られる体験は、軽井沢コーヒーカンパニーで得られる大きな価値となっているはずです。
「一杯のコーヒーを淹れるには、豆を挽いて、焙煎して、といった手間暇がかかっていることを知ることで、本当のコーヒーの楽しみが始まると思うんです。お客さんと一緒にオリジナルブレンドを考えることもそのひとつ。コーヒー豆を誰かにプレゼントする時にも、なんとなく知っているお店やメーカーのものを買ってくるより、「あなたのためにブレンドして焙煎してもらった豆です」と伝える方が、相手の方は喜んでくれると思います。」
高校生の時から軽井沢に縁があるという板倉さん。何よりも、軽井沢というまちが好きだといいます。
「軽井沢は古くから別荘文化がまちを育ててきたのもあって、特別感、お店や建物へのこだわり、またリラックス感を楽しめる場所が多いと思います。僕自身は、軽井沢を楽しみたい人、一人ひとりに寄り添えるようなコーヒー作りを目指したいですね。お客さん一人ひとりの好みに合わせたコーヒーや、その日の食事に合うコーヒーなど、細やかな希望に応えたいです。」
2019年には、2号店として旧軽井沢にテイクアウトコーヒー専門店をオープンさせました。1号店で焙煎された新鮮なコーヒーを丁寧にハンドドリップする人気店です。
「これからも、軽井沢でほのぼのとコーヒーを作り続けられたらと思っています。軽井沢でお店を大切に育て、軽井沢を代表するお店になりたいですね」と話す板倉さん。
「お客さんがその時間、その場所でリラックスできたり、感動できたりする場所として知られるお店になりたいです。この軽井沢という小さなまちで、そういう場所をつくっていきたいです」
001は、「青空」、「白」、「森」のキーワードを軸に開発。澄んだ酸味、爽やかな果実味、モカの華やかさが特徴です。 深いコクとまろやかな苦味、大地の香りのある002と対照的な、華のある爽やかさをお楽しみください。
Taste/HIGH ROAST
甘味[Sweetness]●●●○○
酸味[Acidity]●●●●○
苦味[Bitterness]●○○○○
コク[Body]●●○○○
002は、「大地」、「森」、「雨」のキーワードを軸に開発。深いコク、まろやかな苦味、大地の香りが特徴です。 澄んだ酸味と果実味、モカの華やかさのある001と対照的な、ズシンと染みわたる苦味をお楽しみください。
Taste/FULLCITY ROAST
甘味[Sweetness]●●●○○
酸味[Acidity]●○○○○
苦味[Bitterness]●●●●○
コク[Body]●●●●○
さらに気軽に楽しみたい方のために、「001」「002」の2種セットのドリップパックもご用意しています。ギフトにもおすすめです。お祝いやお礼の気持ちを添えて、気軽に贈るのにちょうど良い商品です。
毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。