yaunn Shirts story

20代の若手から、80代の熟練職人まで、約50名の職人が働くくるめの縫製工場 – shirts story – #3 Factory

2018年に創業40周年を迎えたシャツ専門の縫製工場。

40年前に郡山市久留米に建てられた工場は、近くの団地に住む主婦を働き手として迎え、その地に根付いてきました。20代の若手から、80代の熟練の職人まで、約50名の職人が働くくるめの工場。かつて、”折り伏せ縫い(※)”を習得し量産できる体制を築いた創業者の思いは、今も職人達に受け継がれています。

(※)折り伏せ縫いとは、2枚の布を縫い合わせた後、片側を短くカットし折り込み、もう一度縫い合わせる縫い方。表だけでなく裏側もきれいに見えて、丈夫に仕上がります。

くるめの技術と生産体制を求めて海外や国内の大手メーカーからの受注が相次ぎ、年間を通して忙しく稼働している工場ですが、私たちが訪問した際には、「一度退職した職人さんがまた戻ってきた」という話を聞いたり、若手に教える熟練職人さんの姿を見ることができ、ありきたりな表現かもしれませんが、アットホームさを感じました

品質は変えず、消費者の変化に合わせていく

Shirts – #4 Factory

職人さん達は、“くるめのシャツには「顔」がある”と言います。

それは、ミシンの技術だけではない、人の手のぬくもり。「全自動の機械による完璧さ」ではなく、「人の手を施した技術による丁寧さ」があるから。その差は、意識していないと見過ごしてしまうかもしれませんが、袖を通すと、肌で違いが感じられるもの
理由はわからないけどなんとなく着心地がよくて好きな一枚がありませんか。そういうものの影に、丁寧な手仕事があるのです。

くるめコーポレーションは40年間変わらず、品質にこだわったものを作ってきました。同時に変わったことがあります。大きく変わったのは、消費者の購買行動です。

インターネットで購入されることが当たり前になり、人との直接的なやり取りを介さずに消費者の手元に届くため、より厳格な品質の担保が求められます。これら両方に応えるために、くるめコーポレーションは検品に力を入れてきました

また、シャツも生鮮品と同じく消費者が着たいと思う時期に手元に届く、すなわちメーカーが売りたいその時に納品し店頭に並べられなければなりません。

いち早く高品質のシャツを届けるために、自社で検品し、検品の内容をすぐに工場にフィードバックする。この「検品&フィードバックサイクル」を回すことで、品質とスピードの両方を担保することに成功しました。

1枚のシャツをつくるために、100以上の工程

シャツの縫製は、シャツを構成するパーツを縫うところから始まります。出来上がったパーツは別のパーツと縫い合わせ、さらにパーツを縫い合わせて一枚のシャツが完成します。シャツはさまざまな部品が縫い合わせてつくられる、1つの作品なのです。

yaunnのシャツも、部品を作るプロセスから始まります。

  1. ・紐を縫う。(#S001、#S003)
  2. ・ヨーク(※1)にyaunnのネームタグを付ける。
  3. ・表地を内側に縫い合わせた衿(えり)は、道具を使って先が尖るように表にひっくり返し、プレスをかける。
  4. ・カフス(※2)に芯を貼り、裏と表を合わせて縫う。
ヨーク(※1) 後身頃と衿(えり)をつなぐ切り替え部分
カフス(※2) シャツの袖口の部分のこと


一つ一つ、職人さんが機械や道具を使いながら集中し、真剣にシャツに向かい合う。 工場には、緊張感とミシンのリズムが融合した、心地よい空間が広がっています。

それぞれの部品が出来上がったら、部品をさらに合体させていきます。

ボタンを付け水洗いしたら、いよいよ検品です。

全てが有機的につながり、シャツが完成します。


一枚のシャツに、100以上の工程を要するシャツの縫製。ひと手間を惜しまない、くるめコーポレーションの職人さん達の手から生まれたyaunnシャツ。手に取って、袖を通し、このぬくもりを感じてもらう日を楽しみにしています。

商品紹介 #S001 「スナップボタン」

#S001は、スナップボタンと袖のコード(紐)が特徴。yaunnシャツの中では丈が最も短く、アウターとしても使えます。

yaunn ブルゾンタイプ シャツ 黒/COTTON JACKET LIKE SHIRT BLACK


春夏の暖かい時期はTシャツの上にアウターとして。コードでドレープを作ったり、ボタンを開けて首元を見せたり。そして、シャツにはめずらしいスナップボタンがさりげなく個性を表現してくれます。

商品紹介 #S002 「アシンメトリー(左右非対称)」

#S002はアシンメトリーという複雑なデザインを、シャツ生地で仕上げています。前身頃の左右非対称が目に留まるデザインです。

yaunn アシンメトリー シャツ 白/COTTON ASYMMETRY SHIRT WHITE


肩の切り返しが通常のシャツより下に位置し、どなたでも着やすく、着こなせます。よく見ると、複雑で繊細。そんな縫製の技が感じられる一品です。

商品紹介 #S003 「立体的なデザイン」

#S003は生地がとても柔らかく、着心地がよいのが特徴。後身頃が短く、すっきりしたデザイン。

yaunn ドレープ シャツ カーキ/DRAPE SHIRT KHAKI


前身頃をストンと落としてロングシャツに。紐を絞ると立体的なドレープ。2Wayで遊べます。着心地と見た目、両方の良さを感じてみてください。

毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。

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