毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。
「陶器」「磁器」という言葉自体は知っていても、その違いとなるとはっきり分からない、という人は多いのではないでしょうか。
陶器は「陶土」と呼ばれる土を、磁器は「長石」という石を粉にしたものを主原料としています。陶器は低温で焼き上げるので水分を含んでやわらかく、磁器は高温で焼き締めるので、硬くて丈夫です。
陶器と磁器の見分け方は意外と簡単。爪で軽くはじいたときに、鈍く低い音がしたら陶器、高く澄んだ音がしたら磁器です。
たとえばコーヒーを飲むとき、陶器と磁器ではどちらがふさわしいのでしょうか。熱伝導率が低い陶器のカップなら、手に持った時にじんわりとした温かさを楽しめます。薄手の真っ白な磁器のカップなら、コーヒーの香りや色合いが楽しめます。コーヒーの種類によって、また、飲むシチュエーションによって使い分けるのも楽しそうです。
陶器も磁器も基本的な扱い方は同じですが、陶器のほうがやわらかい分、少しだけ繊細に扱う必要があります。急な温度変化に弱いので、使用可とあるものを除いては電子レンジや食洗機の使用はできません。それに対し、磁器は陶器ほど気を遣う必要はないので、日常遣いに適しているといえるでしょう。
それぞれの違いを知り、適した扱い方を知っていれば、10年、20年と長く楽しめるのが器の良さです。 お気に入りの器と長くつき合うために、ぜひ知っておいてくださいね。
「この器が好き」という愛着を持ってもらうために。
yaunnでは、みなさんに製造過程を知ってもらうことを大切にしています。
本来、身の回りで使う製品のことをきちんと知っているのは、当たり前のこと。
大量生産・大量消費の時代を超えて、yaunnは、製造工程をきちんと伝えるブランドでありたいと思っています。
陶芸作家の岡崎慧佑さんは、以前はオンラインでの販売を行なっていませんでした。
「作家である自分のことや製造の手間や苦労といった裏側を、あまり見せたくないと思ってきました。 ですが、yaunnとのコラボレーションをきっかけに、今後はインターネットを通して知ってもらうことも必要だと思うようになりました」と語る岡崎さん。
yaunnのカップ&ソーサーは、岡崎さんの作風を生かした模様から生まれました。
普段、黒地に赤や青の顔料を合わせることが多いそうですが、yaunnのブランドイメージである空と雲にインスピレーションを得て、青と白をベースにしたデザインが生まれたそうです。
空と雲のニュアンスを表現するために、4回もの焼く工程を経てつくられます。
「機械ではなく手で作っているので、いびつさがあります。 製造工程を伝えることで、一つひとつ違った顔を持つ器の良さを感じてもらえたら」という岡崎さん。
製造工程や作家の思いを知ってもらうことと、器が日常生活に溶け込むこと。
yaunnは、その両方を実現するものづくりを目指しています。
毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。