毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。
2022年の4月から、通称「プラ新法」と呼ばれる新しい法律が施行されたのをご存知でしょうか?ごみの分別ルールは住んでいる地域によってさまざまですが、今後、資源としてリサイクルを進めるために、家庭での分別が重要になってきます。具体的にどのように分別するのか、そして、分別しないとどんな問題が起こるのか、この機会に知ってみませんか?
<記事のポイント>
・2022年4月のプラスチック資源循環促進法(プラ新法)施行
・ごみ収集ルールは自治体が決める
・使用済みプラは可能な限りリサイクル
・焼却は最後の選択肢とするのが世界の潮流
・新法施行から3年以内に72の市区が容器包装プラと製品プラの両方の分別回収を始める見込み
・廃プラの資源化には多額の費用がかかる
・焼却に比べリサイクルの方がCO2排出量を80%削減できる
・2008年10月からプラごみの分別回収を開始した東京都港区は先進的な事例として注目されている
<記事のポイント>
・ごみの処分は、①収集・運搬、②中間処理、③最終処分、の流れで進む
・①:出されたごみを収集して中間処理施設に運ぶ
・②:清掃工場や処理施設で焼却しごみを減容
・③:残渣(かす)を埋立処分するorセメントの原料の代替素材にするor道路用骨材などで利用
・①収集・運搬と②中間処理が同じ自治体で行われていないためごみ分別が疎かに
・近年、不適正廃棄物が搬入され焼却炉の緊急停止を余儀なくされるケースが多発
・東京23区の埋立の残余年数は「約50年」と推計されている
・これらの問題が住民に十分周知されていない
・ごみのその後がわかると、自分の出したごみがどう影響を及ぼすのか理解できるようになるのではないか
私はゴミの行方には以前から興味がありまして、滝沢秀一さんの「このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景」や自治体のホームページなどから、埋立の残余年数についても知っていました。 1人ひとりが意識する必要もありますが、企業側もゴミを出さない努力が必要ですね。 また、私が住んでいる渋谷区では、今年の7月からプラスチックの分別区分や回収方法が変わるという案内が来ていて、いよいよ私たちも意識と行動を変える必要があると実感しています。 実際にプラスチックごみの分別をしてみましたが、半月で写真程のごみが貯まりました。思ったより多いですね。
私は田舎の出身で、子どもの頃、祖父母が生ごみを堆肥にしたり、ドラム缶でごみ燃やす光景をよく見ていました(今はきっと燃やしてはいけないのだと思いますが……)。収集されたごみの行方については知らなかったのですが、家庭ごみの処分と聞くとその光景を思い出します。 現在、私は世田谷区在住なのですが、まだごみに関するチラシを見ていません(届いたけれど目に入っていなかった可能性もあります 笑)。 調べてみると、 「世田谷プラスチック・スマートプロジェクト」という取り組みが始まっているようです。 あと、マンションと一軒家では、ごみ出しの意識が違うとも感じています。
港区では『2020年度の実績では収集運搬、資源化センターでの中間処理、中間処理施設の機械の部品交換や保安点検、リサイクル工場への支払いの合計で約3億2000万円のコストが発生しました。』とのことですが、港区の予算が1600億円程度であることを考えると、それほど大きな金額では無いように思います。 とはいえ、小さな自治体にとってはこの金額は大きく、自治体単体で処理するのは難しいのでしょう。自治体別に取り組むのが難しいとなると、国が取り組むべきなのでしょうか。 ゴミ処理にかかる予算をもっと見える化することで、私たちの一人ひとりの意識も変わりそうですね。
プラスチック新法では、「ごみ収集ルールは地域の実情に合わせて自治体が決める」となっていますが、港区のような財政的に豊かな自治体は問題ありませんが、すべての自治体がそうではないですもんね……。法律ができても、実際にリサイクルがどれくらい進むのか、わからない部分があります。 Tomomiさんのおっしゃるとおり、私たち消費者の意識が変わらないとだめですよね。 そもそも、ごみをどう処理するかではなく、商品をつくったり販売する際に、ごみになるものを増やさない努力が大切な気がします。
カフェなどの持ち帰り用のプラスチックカップを無くすと、大分削減できそうな気がしますね。最近では、UberEatsなどの出前も増え、プラスチック容器によるゴミが増えているのではないでしょうか。 ローソンとスタバの借りて返すカップ【Re&Go】、使ってみましたで紹介した借りて返すカップはいいアイディアですよね。こういう取り組みがもっと増えるといいですね。
あと、以前の記事でお伝えした、 約20年後、日本のごみは満杯に?!マイバッグ持参だけじゃない、ごみを減らす工夫では、家庭の生ゴミを減らす方法として、 ・買い物に出かける時にはマイバッグを持参する ・生ごみを捨てる時には水分をよく切る ・家庭でも気軽に行えるコンポストで生ごみを出さないようにする。 ことをお伝えしました。 家庭でもできることを少しずつ実践していきたいですね。
記事を読んで、皆さんはどう感じましたか?
「ごみを減らしたほうがいいのはわかっていたけど、実際にはあまりできていなかったな」、「分別しないことでこんなに大きな問題が起こるなんて、知らなかった」など、いろんな思いが湧いてきたかもしれません。
ぜひ、家族や友人など、身近な人との会話の中でこの話題に関する素朴な疑問や思いを共有してみてください。そこから、なにか発見や新たな気持ちが生まれるかもしれません。
「使う」「食べる」など、日常生活を通して考える力を養い、自ら思考し、判断する人を増やしたい。
yaunnは、身近な生活を通してものごとに興味をもち、自分の視点を養うこと。 それが、さまざまな問題を解決する一歩目になると考えています。
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それによって、世の中はより良い方向へ変わると信じています。
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