毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。
「フードロス」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
しかし、気にはなるものの、具体的に何を指しているのか、何をすればいいのか、よくわからないのではないでしょうか。
そこで今回、「フードロス」とはなにか、yaunn編集部でも改めて考えてみました。
Wikipediaによると、「フードロス(食品ロス)」とは、売れ残りや食べ残し 、期限切れ食品など、本来は食べることができたはずの食品が廃棄されること」と記載されています。
家庭内での食べ残しはもちろん、メーカーや小売店での売れ残りや期限切れなども含め、幅広い意味で使われているようです。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
また、農林水産省のWebサイトによると、日本では、年間2,550万トン(※)の食品廃棄物等が出ており、このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品=「フードロス」は612万トン(※)だそう。
飢餓に苦しむ人々への世界の食糧援助量(平成30年で年間約390万トン)の1.6倍に相当するそうです。
(※)農林水産省及び環境省「平成29年度推計」
フードロスの問題は、「もったいないから」だけでなく、過剰な生産による資源の無駄づかいや、廃棄されごみとして焼却される際の二酸化炭素の排出など、環境負荷の問題にもつながっているようです。
2017年に話題になった恵方巻問題を覚えていますか?
コンビニやスーパーで大量に準備された恵方巻が売れ残り、廃棄されました。
行き過ぎた販売競争の結果、フードロスを生み出した社会問題としてSNSやメディアで話題になり、皆さんの記憶にも残っていると思います。
食品メーカーのフードロス問題への取り組みとしては、賞味期限の表示を「年月日」から「年月」に変更する動きが出ているようです。
返品や廃棄を減らすためのこの取り組みは、消費者のフードロス削減への理解が広まってきたことも後押しとなっているようです。
朝日新聞デジタル『賞味期限「年月」へ切り替え、食品でも 廃棄削減に効果』
経済誌『Forbes』の記事に、私たちが日々の生活で食品廃棄を最小限に抑えるための、専門家が勧める家庭での食品廃棄削減法として8つの方法が紹介されています。
毎日の生活の中でみんなが意識する。そして、小さくともできることから始める。それが様々な地球規模の課題を解決する糸口なのかもしれませんね。
yaunn編集部
環境問題は重要なことだと思っていても、日々の忙しさの中で忘れがちです。また、具体的に何に取り組めば貢献できるのかも分かりづらいところがあります。
まずは情報を調べてみる。身近な人と語り合ってみる。そんなところからはじめてみてもいいのかもしれませんね。
問題の大きさと比べて行動があまりにも小さく感じられますが、大勢の小さな取り組みが未来の大きな変容につながるのだろうなと、今回改めて感じました。
Forbesで紹介されていた、専門家が勧める8つの家庭での食品廃棄削減法は、一つひとつは簡単なことのように見えます。でも、「本当にできているか?」という視点で見つめると、案外できていないこと、実は方法がわからないことがあると感じました。この機会に野菜の上手な保存方法など、調べてみようと思います。
フードロスは、「残さなきゃいい」という単純な問題ではなく、過剰生産をいかにして止めるか、いかにして分配するか、という、地球規模で考えなければならない難しい課題だと思います。
日常生活の中でもっと意識できるうように、数字の見える化はできないものでしょうか。
「使う」「食べる」など、日常生活を通して考える力を養い、自ら思考し、判断する人を増やしたい。
yaunnは、身近な生活を通してものごとに興味をもち、自分の視点を養うこと。 それが、さまざまな問題を解決する一歩目になると考えています。
すべての人が自ら思考し、判断する力をもつ。
それによって、世の中はより良い方向へ変わると信じています。
yaunnについて、詳しくはこちらをご覧ください。
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