毎日使うモノのことを知る、選ぶ力を磨く。
新型コロナウィルスの流行により、フードデリバリーを利用するようになった人が多いのではないでしょうか。ピザや寿司などの定番メニューだけでなく、焼肉やエスニックなど、これまでデリバリーではあまり見かけなかったメニューも増えましたよね。
エヌピーディー・ジャパンの調査では、2020年の出前(外食デリバリー)市場は前年より1.4倍に拡大しました(※1)。私たちがなんとなく感じている世の中の変化は、こんなふうに数字にも表れます。
(※1)外食・中食市場情報サービス『CREST®』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社が2020年12月21日に発表した出前市場レポートより。
また、2021年2月5日に総務省統計局から家計調査の最新データが発表され、2020年の私たちの消費支出の変化が明らかになりました。
「二人以上の世帯」の消費支出は3,335,114円と、2019年より約5%減りました。「食料」は横ばいだったものの、内訳を詳しくみると「外食」はマイナス27%と大きく落ち込んだのに対し、それ以外はすべてプラス。特に「酒類」「肉類」が10%以上伸びました。家でちょっと贅沢な食事やお酒を楽しむ人が増えた結果でしょう。
大きく凹んだ「外食」をさらに細かく見ると、1つだけプラスだった品目があります。「ハンバーガー(12%増)」です。ハンバーガーはテイクアウトしやすく、デリバリーのニーズともマッチしたのではないでしょうか。また、家食傾向を反映する数字として、「家事用消耗品」や「炊事用電気器具(※2)」の支出も増加しました。自宅時間が増え、家事の道具を買いそろえる人も増えたのでしょう。
日頃なんとなく感じていたことを数字で確かめてみたり、自分の生活と照らし合わせてみるのも面白いですよね。
ハンバーガー(テイクアウトやデリバリー)と電気炊飯器(自炊)、あなたはどちらの出番が増えましたか?
統計データから見る暮らしの変化、この機会に考えてみてはいかがでしょうか。
yaunnプロデューサー Tomomi Jinno
緊急事態宣言によって飲食店の営業時間は短縮されましたが、人々の食事量自体は減らないため、家計調査の食料の支出は横ばいになるのですね。また、家具・家事用品は増えていますが、近年、電気調理器の人気が高まっています。高級トースターや炊飯器、スチームオーブンレンジのほか、ホットプレートの出荷数も増えているそう。みなさんはどの商品が気になりますか? 参考:日経新聞『「おうちごはん」 高級家電でこだわりの味』
家計調査の「外食」カテゴリで唯一ハンバーガーがプラスだったという結果は、とても興味深いと思います。 マクドナルドが2月9日、2期連続の営業最高益を見込むと発表しましたが、デリバリーのニーズに素早く対応した結果でしょう。 記者会見でサラ・カサノバ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「絶えず変化する消費者のニーズに応えていきたい」と話し、新型コロナウイルス禍で需要が拡大するデリバリー対応店舗は20年末時点で1518店舗で、今期は新たに200~300店舗を追加する、と発表したようです。2021年もこのような動きは加速するでしょう。 参考:日経新聞『マクドナルドの21年12月期、営業益2%増で連続最高益』
コロナウィルスの影響で外食が減り、少し足が遠のいていた馴染みの飲食店が店をたたんでいたりして、飲食店が厳しい状況だと感じました。 一方、最近よく利用するようになったフードデリバリーのUberEatsなどはCMでもよく見かけるようになり、この1年半で生活のニーズが変わったんだと実感しています。 まだしばらくこの状況が続くと思いますが、急速に変わりゆく社会の様子に対して、少し寂しさを感じます。
数字で変化を感じるのも面白いですよね。
「使う」「食べる」など、日常生活を通して考える力を養い、自ら思考し、判断する人を増やしたい。
yaunnは、身近な生活を通してものごとに興味をもち、自分の視点を養うこと。 それが、さまざまな問題を解決する一歩目になると考えています。
すべての人が自ら思考し、判断する力をもつ。
それによって、世の中はより良い方向へ変わると信じています。
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