Shirts – #2 Design

『デザインについて』

yauunのシャツ(#S001,#S002,#S003)は、「LOUD AIR」のデザイナー 岡村成美さんがデザインしています。

yauunのシャツ

「LOUD AIR」は、2019春夏シーズンにデビューする、岡村さん自身が手掛ける新しいブランドです。
ブランド名の「LOUD AIR」は、自身の溢れ出てしまった個性や主張を空気で感じる体験から形成された言葉で、19SSコレクションでは”人間はただの管なのか” をテーマに、纏うことで個性や主張が溢れ出てしまう服を提案、衣服の固定概念を忘れ、新しい前衛的なデザインを展開しています。
(Instagram : https://www.instagram.com/loudair_official/ , https://www.loud-air.com/)

yaunnのシャツは、yauunの「リラックス」というコンセプトの上に、岡村さんの 「固定概念の枠を外れた」デザインが被さる形で作られました。
男性向け・女性向けという性別の枠を外し誰でも自由な着方ができる、着る人の個性を引き出すデザインとなっています。

このたび、デザイナーの岡村さんに、デザイナーとしての思いや、yauunのシャツのデザインについてインタビューしました。
デザインのインスピレーションや、パターンが完成するまでのプロセスなど、興味深い話をお聞きしました。

インタビュー

インスピレーション

岡村さんの話を聞いて分かったこと。
デザインの仕事とは、デザイン画を書くことから始まるのではなく、普段から感度高くインスピレーションを得るところから始まっているのだということ。

岡村さんは普段、生き物や建築物などからインスピレーションを得ることが多いそうです。

生き物の形にはそれぞれに意味があり、フォルムや質感や色には、生きるために進化した形が備わっています。
それらの形から、このような服があったら面白いだろうとか、こんな色が良いだろうというインスピレーションを得るそうです。

建築物については、建物とは思えないほど曲線美がすばらしい作品を作る建築家がいますが、そういった建築物からインスピレーションを得て、人間が持つ美しいラインを重ね合わせてデザインを考えたりするそうです。

yauunのシャツ

もう一つ、デザインのプロセス以外に普段行っていることがあります。
それは、完成形のイメージを考えること。

映画や雑誌、CDのジャケットなどの完成したイメージを見て、背景やモデル、ポーズや色味、全体のバランスの良しあしを考えるそうです。
自身の仕事でも、完成形をイメージしながら行う撮影の現場が好きとのことでした。

インスピレーションの話を聞き、普段の感度を高めるインプットが、岡村さんのデザインに活かされているのだと思いました。

yaunnのシャツ

yaunnのシャツは、岡村さんの「既成概念の枠を外す」発想でデザインされています。

一般的なシャツは、シャツという枠の中に納まっていて「サイズがぴったりでジャケットの中に着るモノ」という枠の内で考えられがちですが、yauunのシャツは「シャツはこうじゃなきゃいけない」という枠を取っ払っています。

今回のシャツ(#S001,#S002,#S003)は、男性も女性も着れるユニセックスシャツ。
一枚をカップルや友達同士でシェアして、自由に着たい様に着てほしいと思っています。

デザインのプロセス

岡村さんのデザインのプロセスは、着ている姿を想像するところから始まります。

デザインのプロセス

まず初めに、人が服を着たイメージを作り、次にこういう感じに仕上げたいという組み立てを行います。

デザインのプロセス

パターンを考える際には、身頃を自分に合わせてみて、衿を合わせてみて、袖を合わせてみて、と、何度も自分で着て動いてみて、イメージを合わせる作業を行い、仕上げていきます。

デザインのプロセス

yaunnルックのイメージは、デザイン時に既に想像されていたのですね。

yauunのシャツについて

#S001のシャツ

yaunn ブルゾンタイプ シャツ カーキ/COTTON JACKET LIKE SHIRT KHAKI

#S001は、シャツにもなるしブルゾンっぽくも着れるデザインです。
ダウンベストのように、中にも外にも使ってほしい一枚。

生地は、固めの綿の生地を採用しています。

ボタンはスナップボタン。
岡村さんが好きなボタンです。
スナップボタンは一般的なシャツにはあまり使われませんが、デザイン上、シャツとスナップボタンという組み合わせは、普通と違う雰囲気で可愛く見えます。
中にTシャツを合わせることもできるため、スナップボタンが肌に触れて冷たく感じることもありません。

オーバーなジャケットや、中にワンピースを合わせて着てほしいシャツです。

#S002のシャツ

yaunn アシンメトリー シャツ 黒/COTTON ASYMMETRY SHIRT BLACK

#S002は、左右非対称(アシンメトリー)なデザインです。
シャツをひねってみたら面白いのではないかという発想からきたデザインですが、立体的な人の形に合わせてシャツも立体的に作られています。

デザインが少し変わっているため、生地はあえて一般的なシャツに使われる綿の生地を使っています。

休日のお出かけだけでなく、仕事の時にも着てほしい一枚です。
会議の時、相手がアシンメトリーのシャツを着ていたら、目に留まってしまうはず。
そんなシチュエーションを想像すると楽しくなります。

前身頃の重なる部分が曲線にうねり、肩のヨークも左右非対称。
右の袖には切り返しが入っています。
肩の切り返しが通常より下に位置しているため、男性でも女性でも着やすいデザインです。

#S003のシャツ

yaunn ドレープ シャツ 白/DRAPE SHIRT WHITE

#S003は、女性は普段着るブラウスとして、男性は結婚式の2次会などの華やかなシチュエーションにタキシードの中に着てほしいシャツです。

後ろ身頃は、前身頃をひもで絞った時にちょうどよい長さになっていて、 後ろがもたつかずすっきりとしています。
モダールとシルクの混紡の生地は、ひもを絞らない時はすとんと落ち、紐を絞ると立体的なドレープができるとてもやわらかくて着心地のよいシャツです。

岡村さんはなぜファッションデザイナーの道を選んだのか

「LOUD AIR」のデザイナー 岡村成美さん

服は、誰でも毎日身に着けるもの。
自己を表現する最大の要素であるため、その人らしさを表現したり、逆に相手にどう見られたいかで変えるものでもあります。

岡村さんは言います。
既成概念を持ってほしくない、自由に服を着てほしい。
男性だからスカートをはいてはダメとか、コンプレックスは隠さなければならないとか、そうではなく、周りを気にせず、自分を出してほしい。 自己表現の手助けをするための服を作りたい、そういう思いでデザイナーになったと聞きました。

誰かが着ているからではなく、自分に似合うから。
そういう観点で、好きな服やその日に合う服を着てほしい。
そして自己表現してほしい。
岡村さんのデザインにはそんな思いが込められています。

今あるものの形を変えるのではなく、今無いものを作りたい。

岡村さんから、枠を打ち破るエネルギーが感じられました。

編集後記

岡村さんのシャツデザインを通して、フリーサイズのシャツを、いろんな人がその人の着たい様に着ることの面白さを実感しました。
サイズぴったりのシャツを作ることだけが正ではない。
物事は一方向に振れるのではなく、様々な考えの上に成り立つ。
個性とは何なのか、ぴったりのシャツを着ることが個性なのか。
そんなことを考えさせられるインタビューでした。

yauunのシャツ

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